HACHI 約束の犬 海外

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出逢い …子犬が自分で見つけた飼い主

その子犬は、パーカー・ウィルソン教授(リチャード・ギア)のもとへ
まっすぐ駆けてくると、ちょこんと座って彼を見上げた。

アメリカ東海岸の郊外、ベッドリッジ駅のホーム。

夜遅く出張から帰ってきたパーカーを迎えてくれたのは、
一匹の迷い犬だった。

駅員のカール(ジェイソン・アレクサンダー)に預けようとして断られたパーカーは、
子犬を自宅へ連れて帰る。

愛犬家のパーカーには、子犬を見捨てることなどありえなかった。

ただし、一つだけ問題があった。

以前飼っていた犬が家出してから、妻のケイト(ジョーン・アレン)に、
もう犬は飼わないと約束していたのだ。

命名 …“ハチ”日本で縁起のいい数字“八”のこと

パーカーは飼い主を探すチラシを駅周辺に貼り、
子犬の入ってた檻についてた日本語で書かれた送付状を、
大学の教授仲間で日系アメリカ人のケン(ケイリー=ヒロユキ・タガワ)に見せる。

子犬は遥々、日本の山梨からやって来たらしい。

しかし送付状は破れていて肝心の宛先はわからない。

代わりにケンは、
子犬は秋田犬で、特別な血統犬だと教えてくれる。

首輪には木製のタグがぶら下がり、“八”と彫られていた。

数字の8の意味で、日本では縁起のいい数だという。

ケイトに反対されているにもかかわらず、
パーカーは密かに子犬に「ハチ」と呼び掛け、
その愛らしさに夢中になっていた。

遊びに来た娘のアンディ(サラ・ローマー)も、
「ママは厳しすぎる」とパーカーに味方する。

ケイトは、ハチと子供のようにはしゃぐ夫の姿に心を動かされ、
ようやく飼うことを認めるのだった。

送り迎え …朝と夕。あなたが好きだから

ある朝、駅に向かうパーカーを追いかけて見送ったハチは、
同じ日の夕方5時、今度は駅に降り立ったパーカーを出迎える。

その日から、パーカーの送り迎えがハチの日課になった。

朝は一緒に駅まで歩き、夕方は5時5分前には現れる。

指定席は、駅の真正面の時計の下。

パーカーを見つけて、駆け出すハチ。

ハチを見つけて顔が輝くパーカー。

全身で「おかえりなさい」と答えるハチ。

駅前に店を出す人々も最初は驚いていたが、いつの間にかそれが、
ベッドリッジ駅の心和む風景になった。

アンディの結婚式、孫の誕生…。

ウィルソン家にはいいことばかりが続いていた。

幸せに満ち足りたパーカーの傍らには、いつもハチの姿があった。

突然の別れ …朝の異変。パーカーを引き止めるハチ

その日のハチは、いつもと違った。

パーカーに誘われても、出かけようとしない。

一人で家を出たパーカーを追いかけてきたハチは、
くわえて来たボールをパーカーに渡して、遊ぼうと誘う。

秋田犬は、人を喜ばせることに興味がない。威厳に満ちた犬だ。

今までどんなにパーカーがボールを投げても知らん顔だったハチが、
初めてボールを取りに走る。

まるでパーカーを引き止めるかのように…。


それはあっという間の出来事だった。

大学で講義をしていたパーカーは教室で倒れ、
そのまま帰らぬ人となってしまう。

葬儀の日も、ハチはいつまでもいつまでも駅でパーカーの帰りを待っていた…。

待つ …今日も午後5時。きっと帰ってくると信じて

突然の夫の死にショックを受けたケイトは、
思い出の溢れた家に一人とどまることは出来なかった。

家は売りに出され、アンディがハチを引き取ることになった。

しかし夕方になるとパーカーを迎えに行こうとするハチ。

アンディはハチを止めることは出来なかった。

数日後の夕方5時。ハチはベッドリッジ駅にいた。

指定席で、パーカーの姿を探しながら…。


毎日、帰らぬ主人を待ってる犬がいる…。

噂は広まり、ローカル紙の新聞記者がハチを取材しにやって来た。

その新聞記事を読んだケンは、ベッドリッジ駅を訪ねる。

ハチを心配するケンに、ホットドッグ屋のシャビール(エリック・アヴァリ)は、
通勤客や店の人間が皆でハチの面倒を見ているから心配することはない、と語る。

それからずっと、雨の日も雪の日も、暑い陽射しの夏の日も、
ハチは待ち続けた…。

あれから10年…。

パーカーの墓参りのため、ケイトが久しぶりにベッドリッジ駅へ降り立った。

そこでケイトが見たものは、
駅でパーカーを待ち続ける年老いたハチの姿だった…。

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